近年、高齢化や核家族化など生活様式の変化により、一人で食事をすることを意味する「孤食」が広がっています。
一人での食事を好む方もいる一方で、高齢者の一人暮らしが増えたことで望まない孤食に直面している方々も多くいらっしゃるかと思います。
高齢者一人での食事は、家族などに偏食を指摘される機会がなく、栄養が偏りがちになり、生活習慣病やフレイルのリスクが高まります。
食事は栄養を摂るためだけではなく、コミュニケーションを楽しむ場でもあります。
今回は孤食の問題点や、高齢者にいつまでも元気で過ごしてもらうための対策をご紹介します。
増加傾向にある高齢者の孤食
近年は、核家族化やライフスタイルの変化などにより、一人で食事をする「孤食」が増加しています。
一人暮らしの方はもちろん、家族がいても一人で食事をとる場合も孤食に該当します。
特に近年は、高齢者の孤食の割合が増加傾向にあり、問題視されています。
こうした望まない孤食が増加している背景には、高齢者世帯の増加が挙げられ、65歳以上の方の一人暮らしが年々増えていると言われています。
低栄養を招く…？一人での食事が健康に与える影響
一人での食事は好きなものを自由に食べられるメリットがある一方で、低栄養のリスクやコミュニケーションの機会が失われるなどのデメリットも多くあります。
ここでは、知っておきたい「孤食が健康な食生活を遠ざけてしまう3つのリスク」についてご説明します。
①栄養バランスが偏りやすくなる
孤食は共食（誰かと食卓を囲んでコミュニケーションをとりながら食事をすること）に比べ、どうしても栄養バランスが崩れやすくなります。
「自身だけの食事」となると、栄養バランスを意識した食事よりも、好きな食べものや簡単に用意できるものを優先しがちになる方も多くいるでしょう。
②食事量の低下
孤食は食事量の低下を招く可能性があります。
家族や友人などと一緒に食卓を囲むと食事がより美味しく感じられますが、一人での食事は味気なく感じることもあります。
また、加齢に伴い味覚や咀嚼・嚥下機能、消化機能が衰えることも、原因の一つです。
食事が楽しめなくなると、食欲が湧きにくく、食事量が低下します。
食事量の低下により低栄養になると、免疫力や筋肉量も低下し、疲れやすくなるなどの悪循環に陥りやすくなります。
③コミュニケーションの機会が減少する
他者とのコミュニケーションは、認知機能の低下を防ぐ効果が期待できますが、孤食によりコミュニケーションの機会が減ると、うつ病などの精神疾患や生活の質の低下につながりやすくなります。
また、会話をしながらの食事をしなくなるため、早食いになる方も少なくありません。
よく噛まずに食べると胃腸に負担がかかるため、ゆっくりよく噛んで食べることも大切です。
このように、孤食による低栄養は悪循環を招きやすく、高齢者に健康被害を及ぼすリスクがあるということがお分かりいただけたかと思います。
高齢者の孤食を防ぐ工夫や支援
高齢者の孤食を防ぐには、共食の機会をつくることが大切です。
各地で福祉団体や民間企業などが行政の支援を受けながら、高齢者に向けた食事会など共食の場を提供しています。
事例：三条市 高齢期
（共食推進事業について）
また、一人での食事を寂しくないようにする工夫も大切です。
人の声を聞きながら食べるだけでも食事が美味しく感じられるという研究結果もあるそうです。
家族や友人が遠方にお住まいの方は、スマホやタブレットを使用したオンライン会食でも同様の効果が得られると期待されています。
家族や友人と集まって食事をすることで、栄養バランスのとれた食事だけではなく、心の健康にも大きく影響します。
また、コミュニケーションをとることで脳機能が刺激され、認知症などの予防にもつながるというメリットがあります。
離れて暮らす高齢者にはそふまるの商品がおすすめ
一人暮らしの高齢者の中には、食材の調達や調理が困難という場合も少なくないはずです。
そのような場合は、栄養バランスを考慮した食事を届けてくれる配食サービスを活用するのも良いでしょう。
そふまるの商品は、食べやすさ、栄養バランス、味付け、美味しさだけでなく見た目にも配慮して開発しています。
また、全商品が管理栄養士監修であることもおすすめポイントです。 商品は全て冷凍食品で一食分ずつ個包装されており、電子レンジで簡単に温めて食べることができるので、一人暮らしの高齢者の方にぴったりですよ。
そふまる商品は、UDF区分を設けており、高齢者の噛む力に合わせて、季節限定のメニューや定番のおかずをいただけます。
UDF区分についての記事はこちら
【容易にかめる】 商品一覧はこちら
【歯ぐきでつぶせる】 商品一覧はこちら
【舌でつぶせる】 商品一覧はこちら
最後に、初めての方向けにお試しいただきたいおすすめのセット商品をご紹介いたします。
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UDF区分：「歯ぐきでつぶせる・舌でつぶせる」
そふまるの人気のお肉、お魚のおかずを詰め合わせました。噛む力、飲み込む力が弱くなってきた方向けの美味しい介護食です。
※母の日のギフト包装は終了しました。
今回は、孤食の問題点と高齢者の孤食対策についてご紹介しました。
食事は単に空腹を満たすためだけのものではなく、家族や友人との大切なコミュニケーションの場としても重要です。
一緒に食卓を囲み、「美味しいね！」と言葉を交わすとさらに食事の美味しさが実感でき、心も満たされるものです。
遠方に住む家族や一人暮らしの高齢者には今回ご紹介したセット商品を贈ってみてはいかがでしょうか？
低栄養などのリスク避けるためにも、家族や友人と定期的に共食の機会をつくっていただき、食事を楽しんでいただければと思います。
監修者
上田 稚子（Ueda Wakako） 管理栄養士
大学卒業後、管理栄養士として亜急性期病院にて幅広いライフステージ、様々な疾患に応じた栄養指導をしてきました。
現在は、名阪食品株式会社にて介護食ブランド「そふまる」の研究開発に携わっています。
