粘りを抑えたソフトもちはこちら
お正月に食べる伝統的な郷土料理といえば「お雑煮」ですよね。
日本各地では、昔からお雑煮を食べる風習がありますが、お餅をはじめとする具材や作り方などの特徴が地域によって異なることはご存知でしょうか?
お正月は親戚が集まったり、家族が揃う機会でもあります。
お雑煮はもちろん、お餅を食べるのがお正月の楽しみでもある、というご家庭も多いと思います。
そこで今回は、高齢者の方と安心してお雑煮を食べるためのポイントと地域ごとの特徴をご紹介します。
また、目次3ではそふまるのソフトもちを使ったお雑煮レシピをご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
高齢者の方と安心してお雑煮を食べるためのポイント
お雑煮は日本人に欠かせない行事食ですが、お餅は粘りが強く、噛み切りにくいため、よく噛まないと喉に詰まってしまう恐れがあります。
高齢になると、唾液の量が少なくなり、口腔機能が低下し、噛む力や飲み込む力が弱くなります。
その上、お正月に食べるお雑煮のお餅は、久しぶりに食べることが多く食べ慣れていない場合があり喉に詰めやすいので、さらに注意が必要です。
ご家庭で高齢者の方と、安心しておを雑煮を食べるためのポイントは以下です。
●お餅は小さく食べやすい大きさに切る
●一口の量は無理なく食べられる量にする
●急がず、ゆっくりよく噛んでから飲み込む
●食事の様子に注意を払い、よく見守る
高齢者施設では、喉に詰まらせる危険性を考慮して、お餅をそのまま提供するのではなく、小さく切って揚げ餅にしてぜんざいにしたり、乾燥させてかき餅にして提供しています。
お餅特有の粘り気をなくす工夫を凝らすことで、喉に詰まらせるリスクを軽減しつつ、美味しくお餅を食べていただくことができます。
粘りを抑えたソフトもちはこちら
お雑煮は地域で違う?
お正月に欠かせないお雑煮ですが、実は地域によって入れる具材や出汁、味付けが大きく異なることをご存知でしょうか?
具材の種類やお餅の調理方法など、細かい特徴にまで着目すると、地域や家庭ごとに異なると言われています。
今回は大きく分けて関東と関西の違いや、その土地ならではのお雑煮をご紹介します。
【お餅の形と調理方法の違い】
お雑煮の主役である「お餅」ですが、形の違いは角餅と丸餅の2種類あります。
主に、関東では角餅、関西では丸餅を使用し、その境目は岐阜県の関ケ原周辺と言われています。
お餅の調理方法も異なり、関東では角餅を焼く、関西では丸餅を煮る地域が多いようです。
関東のお雑煮に焼いた角餅を使うことが多い理由としては、江戸時代に人口が増加し、お餅の需要が増えたことから、大量生産しやすい角餅が考案さたという説があります。
もともと日本で食べられてきたのは丸餅でしたが、一つ一つ丸めるのは手間がかかるため一度にたくさん作れる角餅が徐々に広まったと言われています。
一方で関西のお雑煮によく使われる丸餅には、「その年を丸くおさめる」という意味も込められているそうです。
【出汁や味付けの違い】
お雑煮のお出汁は、関東ではかつお節や昆布で出汁を取り醤油で味を整えた「すまし汁」が一般的です。
もともと京都で作られたお雑煮は、味噌ベースだったことから、関西では白みそをベースにしたの作り方が広まったとされています。
【具材の違い】
大根、人参は全国的に使われている傾向があり、彩りとして使われる三つ葉は南関東ではあまり入れないそうです。
東北ではセリ、中部地方や岡山ではほうれん草など、地域の特産物や、冬野菜を中心に多く使われています。
また、お雑煮に一般的に使われている具材として鶏肉があります。
中国地方や九州地方など、冬の海産物に恵まれた地域では、出世魚として縁起が良いとされる鰤の入ったお雑煮が食べられています。
【岩手県】 くるみ雑煮
大根、人参、ごぼう、鮭、凍り豆腐などを具材に、すまし汁に焼いた角餅を入れたお雑煮です。
お餅を食べる時はそのまま食べたり、甘じょっぱいくるみのタレにお餅をからめて食べたり、2種類の味を楽しむことができます。
【新潟県】 鮭とイクラの親子雑煮
塩鮭を出汁にした醤油のすまし汁に、具だくさんの根菜を煮込み、焼いた角餅とイクラを添えたお雑煮です。
【兵庫県】 穴子雑煮
姫路名産の穴子を白焼きにして入れて煮たお雑煮です。
醤油のすまし汁が一般的ですが、神戸付近では白みそ仕立ての穴子雑煮も見られます。香ばしい穴子の脂とお出汁や野菜の旨味が詰まっています。
【香川県】 あん餅雑煮
白みそ仕立てのいりこ出汁に、あん入りの丸餅を入れた、全国的にも珍しいお雑煮です。
あんの甘さと白みその塩気が合わさった甘じょっぱさが特徴です。
【福岡県】 博多雑煮
かつお菜はかつおだしのような旨味のある野菜です。焼きあご出汁が使われ、鰹節や昆布が入ることもあります。
ソフトもちを使ったお雑煮レシピ
そふまるの「ソフトもち」はもち米粉を100%使用しており、お餅特有の粘り気やべたつきが少なく飲み込みやすい特性がある介護食です。
また、食べやすい薄さにカットしてあり、嚥下機能が低下している方でも食べやすいよう仕上げています。
では、「ソフトもち」を使用したお雑煮のレシピをご紹介します。
★レシピのポイント
ご家庭にある市販の顆粒だしやつゆ等で簡単に作れるのがポイントです。
■そふまる ソフトもち紅・白...各2枚
大根...20g
人参(あれば金時人参)...20g
ほうれん草...20g
椎茸...1枚
かまぼこ...4枚
●うどんだし...20g
●料理酒...10g
●水...360㎖
〈作り方〉
①ほうれん草は洗って下茹でをしておき、ソフトもちは流水または冷蔵解凍します。
②材料を食べやすい大きさに切ります。かまぼこは5㎜幅に切ります。
③鍋に●のお水と調味料を入れ、煮立たせます。そこに大根・人参・椎茸を入れて柔らかくなるまで煮ます。
④椀に鍋のお出汁と具材を盛り、ほうれん草、かまぼこ、ソフトもちを上に盛り付ければ完成です。
★レシピのポイント
里芋を入れることで食べ応えのあるお雑煮を作りました。
■そふまる ソフトもち紅・白...各2枚
大根(あれば祝い大根)...20g
人参(あれば金時人参)...20g
里芋...30g
椎茸...2枚
三つ葉...適量
●顆粒だしの素...4g
●白みそ...30g
●水...360㎖
〈作り方〉
①ソフトもちは流水または冷蔵解凍します。
②野菜は食べやすい大きさに切ります。
③鍋に●の調味料とお水と切った野菜(三つ葉以外)を入れて火にかけます。
④すっと串がささる位に根菜類が柔らかくなったら、白みそを溶いて火を止めます。
⑤お汁を盛り付け、ソフトもち、さっと茹でた三つ葉を盛り付ければ完成です。
ソフトもち(白)
「歯ぐきでつぶせる」
"餅を食べたいがのどに詰まりやすいので心配"
"安全で食べやすいお餅が欲しい"
そんなお声に応えた飲み込みやすいお餅です。特許を取得した独自製法でお餅の粘りを抑えることに成功しました。
ソフトもち(紅)
「歯ぐきでつぶせる」
"餅を食べたいがのどに詰まりやすいので心配"
"安全で食べやすいお餅が欲しい"
そんなお声に応えた飲み込みやすいお餅です。特許を取得した独自製法でお餅の粘りを抑えることに成功しました。
今回は、高齢者の方と安心してお雑煮を食べるためのポイントや地域によって異なるお雑煮についてご紹介しました。
地域だけではなく、各家庭によっても作り方や味が異なるので、家庭の数だけお雑煮があると言っても良いかもしれません。
お雑煮を安全に楽しく召し上がっていただけるよう、今回ご紹介したレシピも参考にしていただければ幸いです。
その他のレシピ
レシピ一覧はこちら監修者
上田 稚子(Ueda Wakako) 管理栄養士
大学卒業後、管理栄養士として亜急性期病院にて幅広いライフステージ、様々な疾患に応じた栄養指導をしてきました。
現在は、名阪食品株式会社にて介護食ブランド「そふまる」の研究開発に携わっています。