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【第一回】管理栄養士に聞く!食事形態の種類から知る、はじめての介護食

第一回


こんにちは、ふーこです。

これから介護を始めようとしている方や既に介護に携わっている方が抱える不安やお悩みを解消するため、そふまるで管理栄養士として働く上田先生にインタビューしていこうと思います!

まずは第一回目ということで、管理栄養士のお仕事と介護食について、ざっくばらんにお話をお聞きできればと思います。よろしくお願いします!

こういったインタビューは初めてなので不慣れですが...
皆さんのお役に立てれば嬉しいです。よろしくお願いします!

「食」をサポートする管理栄養士のお仕事

さっそくですが、管理栄養士って普段はどんなお仕事をしているんですか?


簡単に言うと、栄養や食事の知識を活かして様々な分野で仕事をしています。

行政関係で地域の方の健康教育に携わる方、病院や老人施設で、患者様や利用者様の健康状態や栄養状態を評価し、栄養療法を提案し管理をする方もいます。

病院や老人施設で活躍されているのは聞いたことがあります!
他にはどのような場所がありますか?

例えば、学校や幼稚園、保育園、障がい者施設などがあります。栄養管理をして、給食提供をしたり、衛生管理をしたり食育活動も行っています。

スポーツの分野で食事管理をされる方や、フリーランスで健康コンサルティングや料理教室などを開催して活躍される方もいらっしゃいます。

また、私のように食品企業で商品開発や品質管理などに携わる方もいます。

管理栄養士とひとくちに言っても、職場や業務内容は様々なんですね!

介護食や食事介助の分野ではどんなお仕事があるのでしょうか?

利用者様の健康状態や栄養状態を評価し、必要な栄養摂取量や栄養補給方法を決定して栄養アセスメントを行っています。

咀嚼や嚥下能力を維持しつつ、誤嚥のない安全な食事ができるように、医師、看護師、介護士、リハビリスタッフ等でチームを作って管理したりします。

食事面では、長期に入所される方が多いので、季節や行事を大切に食事の内容やレクリエーションを行っています。

とても幅広い業務を担っているのですね。
上田先生は、そふまるではどんなお仕事をしていますか?

主に商品開発に取り組んでいます。
また、衛生管理や品質管理も行っています。

商品の発売が決まったら販売に関わる商品の盛り付けや写真撮影をして、インスタグラムなどでの発信もしています。


インスタグラム画面
そふまるのインスタグラムはこちら

販促に関わることもされているんですね!

SNSで介護食について発信している企業さんって珍しいので、インスタを見てそふまるを知る方も多そうですね。

アレンジレシピの投稿が気になりました! そふまるの管理栄養士としては、どんなことを大切にしていますか?

ありがとうございます!

お客様のお困りごとが解決できるような商品を作りたいと思っています。

中でも、今販売している「ソフトもち」は、いつまでも安全にお餅を食べたい!というお客様の声から生まれました。

そふまるの「素材そのものをそのままやわらかくする」というコンセプトに基づき、何度も失敗を重ねて、ようやく完成したロングセラー商品です!

サイトにも載っていますよね、拝見しました。

美味しく安心して食べられるそふまるのソフトもちは、高齢者はもちろん、介護に携わっている方にとっても嬉しい商品だと思います!

試行錯誤して開発された商品が発売当初から人気なのは凄いですね!毎年1万枚以上売れているとか...!


ソフトもち(白)

ソフトもち(白)

UDF区分:「歯ぐきでつぶせる」

"餅を食べたいがのどに詰まりやすいので心配"
"安全で食べやすいお餅が欲しい"

そんなお声に応えた飲み込みやすいお餅です。特許を取得した独自製法でお餅の粘りを抑えることに成功しました。粘りを抑えることで飲み込むときにべたつかずに安全にお召し上がりいただけます。お雑煮やおすましの具、時にはあんこを添えるなどアレンジの多様さも魅力の商品です。

ソフトもち(白)のご購入はこちら

そうなんです!
毎日の食事を楽しんでいただき、明日が待ち遠しくなるような日々を送れるように、商品づくりだけではなく、新しい発信もしていきたいと思っています。

介護食について

これまで何気なく耳にしてきた「介護食」ですが、普通の食事から切り替えるタイミングに悩む方も多いと思います。

そろそろ介護食が必要かな?と思うのはどんなときですか?

個人差はありますが、以前とは少し変わってきたな?という時は注意が必要になります。

食事の形態がその方に合っていないというサインかもしれません。

<食事形態のサインとは?>
・食事を残すことが多くなった
・食べるのに時間がかかるようになった
・むせることが多くなった
・食事中や食後に咳が多い
・口からよくこぼす
・呂律が回りにくい
・体重の減少が見られる

なるほど。
ちょっとした変化に気付くには、普段から食事の様子をよく観察しておくことが必要なんですね。

はい。
食事中の様子はもちろん、食べづらいと感じていないか、コミュニケーションを通して、どのような気持ちで食事をしているのか、被介護者に寄り添うことも大切です。

先程、食事の形態が合っていないサインかも…
というお話がありましたが、「介護食」にはどんな種類がありますか?

健康な人が普段食べている常食と呼ばれるものから軟菜食があります。

主食が普通のご飯からやわらかいご飯、お粥と変わっていくように、副菜も一口にカットしたもの、刻んだもの、ミキサーにかけたもの、ゼリー状にしたものなど、食事能力の段階によって形態がいくつかあるんです。


介護食の種類

被介護者に合わせて段階があるんですね...!
どの介護食が合っているかはどのようにして判断するのですか?

主日本介護食協議会から制定されたUDF区分を参考にしてもらえればと思います。


UDF区分表

UDF区分には、噛む力と飲み込む力の目安があり、また、かたさの目安として「ごはん」「たまご」「肉じゃが」の例があります。

やわらかければ良いというわけではなく、現在の嚥下や咀嚼能力を維持できるような食事形態が望ましいです。

それを正確に見極めるのって難しそうですね...


そうなんです。一見問題なく飲み込めているように見えても、誤嚥している場合もあります。

現在の嚥下能力を医療の専門家や管理栄養士と相談しながら、最適な食事の検討を行うことが大切です。

どんな食べ物がどんな風に食べにくいか、むせやすいかという日々の様子を具体的に伝えて、相談されるといいかと思います。

「介護食」と聞くと、なんだか難しいイメージでしたが、あくまで「その人が食べやすいようにした食事」だということが分かりました。

そふまるの介護食を活用しよう

自宅で介護食を毎日作るのは大変そうですが、売られている介護食を選ぶ時に大事なことはありますか?


毎日3食摂ることが大切で、1食でも抜いてしまうと1日に必要な栄養素の確保が難しくなってしまいます。

そんな時に、そふまるの介護食を上手く活用していただき、無理なく介護ができる手助けができれば嬉しく思います。

介護食に限らず、そのままでも食べられる豆腐や納豆、煮豆やヨーグルト、茶わん蒸しなどを買っておいて、あと一品欲しい時に活用するのも良いと思います。

毎食作ろうとしなくても良いと思うと気持ちが楽になりますね。


野菜の小鉢は手作りするけど、主菜が困るというときはそふまるのお肉やお魚料理を。今日はごはんを作る時間がないという時はそふまるのお弁当を。

という風にうまく介護食を利用してほしいです。

ライフスタイルに合わせて、お弁当が良いのか、単品のおかずが良いのか、選べるのが嬉しいですね!

そふまるでは単品からセット、お弁当、定期便もご用意しています。

メニューも豊富なので、ぜひチェックしてみてください。

最後になりますが、初めて食事介助を始める方へメッセージをお願いします!

初めて介護をされると、不安なことも多いかと思いますが、かかりつけの医師や市町村の福祉課に相談をしたり、支えてくださる地域の方などにも協力してもらいながら、地域ぐるみで介護ができることが理想です。

食事を通して家族や友人と触れ合い、コミュニケーションをとることで、生きる喜びや幸せを感じられると思います。そんな皆様の一助にそふまるが何かお役に立つことができればと願っています。

今回は管理栄養士のお仕事や介護食についてお聞きし、初めて知ることも多く、とても勉強になりました。ありがとうございました!

次回は「食事介助」について詳しくお聞きしたいと思います。またどうぞよろしくお願いします!

こちらこそ、ありがとうございました!次回もよろしくお願いします。



監修者
上田 稚子(Ueda Wakako) 管理栄養士
大学卒業後、管理栄養士として亜急性期病院にて幅広いライフステージ、様々な疾患に応じた栄養指導をしてきました。
現在は、名阪食品株式会社にて介護食ブランド「そふまる」の研究開発に携わっています。