「ハンバーグ」は、子どもから大人、そして高齢者まで幅広い世代から愛されるメニューです。
その理由の一つは、お肉がミンチ状になっているため食べやすく、さらに具材を工夫することで様々な味わいを楽しめるからです。そのため、介護施設でもよく提供される人気のメニューとなっています。
しかし、高齢者の方々は加齢により噛む力や飲み込む力が弱まり、食欲が落ちやすいです。そのためには、好きなメニューを美味しく食べてもらうことが大切です。
そこで今回は、「ハンバーグのリメイクレシピ」と、さらに美味しく食べていただける「ソースのアレンジレシピ」をご紹介します。これらのレシピは全て管理栄養士が監修し、簡単に作れるように考案されています。どうぞご自宅で試してみて、新たなハンバーグの楽しみ方を発見してください。
リメイクレシピ「厚揚げの肉味噌はさみ焼き」
★ レシピのポイント
このリメイクレシピのポイントは、余ったハンバーグをそぼろ状にし、「お肉入りネギ味噌」を作り、それを厚揚げに挟むことです。これにより、ハンバーグがまったく新しい味わいに大変身します。厚揚げが主役のメイン料理となり、十分なたんぱく質も摂取できるメニューになっています。
★ そふまる 大豆ミートハンバーグ...1/2個
厚揚げ...1枚
白ネギ...6g(5cm程度)
● 味噌...5g(小さじ1弱)
● 醤油...2g(小さじ1/3)
● 砂糖...2g(小さじ2/3)
〈作り方〉
① 材料を準備します。(写真の大豆ミートハンバーグの半分を使用します。)
② そふまるの大豆ミートハンバーグをレンジで温めてフォークでそぼろ状にします。(あとで炒めるので8割程度温めます。)
③ 白ネギをみじん切りにします。
④ ●の材料と②で作った大豆ハンバーグそぼろと③の白ネギを混ぜ、フライパンで炒めて、肉味噌を作ります。
⑤ 厚揚げを半分に切り、 断面の真ん中に包丁を入れポケットを作ります。
⑥ 厚揚げは熱湯でさっと油抜きをした後、フライパンで表面を軽く焼きます。
⑦ ⑥の厚揚げのポケットに④の肉味噌を詰めて完成です。
☆ 美味しく作るポイント
今回は厚揚げを焼いた後に肉味噌を詰めていますが、肉味噌を詰めた後にトースターやフライパンで焼くと、表面がさらにパリッと香ばしくなります。
リメイクレシピ「ロールレタス煮」
★ レシピのポイント
このリメイクレシピのポイントは、コンソメスープでさっと煮たレタスでハンバーグを巻くことです。これにより、見た目も華やかで、たっぷりのレタスを食べることができる料理ができ上がります。
★ そふまる ハンバーグ...1個
レタス...2枚
● コンソメ...2g
● 水...100ml
〈作り方〉
① 材料を準備します。
② そふまるのハンバーグをレンジで温め、2等分にします。
③ ●の材料を鍋に入れて、レタスをさっと煮てから取り出します。レタスの柔らかさはお好みに合わせて調整してください。
④ ③で煮たレタスで②で準備したハンバーグを巻き、お皿に盛り付けます。食べやすいように適宜カットしてください。
⑤ ③の煮汁をかければ完成です。
☆ 美味しく作るポイント
レタスは煮込みすぎないように注意しましょう。短時間で煮ることでビタミンの損失を抑えることができます。
さらに、煮汁をスープとして飲むことで、レタスから溶け出したカリウムなどのミネラルも効率よく摂取できます。
アレンジレシピ:ハンバーグにピッタリなソース2選!
★ レシピのポイント
こちらのソースは、大根おろしと梅でさっぱりとした風味を楽しみつつ、ごま油のコクが加わり満足感も得られる一品です。大豆ミート入りハンバーグとの相性も抜群です。
★そふまる 大豆ミート入りハンバーグ...1個
● 大根...30g
● 練り梅(チューブ)...3g(2cm)
● めんつゆ(2倍濃縮)... 2g(小さじ1/3)
● 砂糖... 2g(小さじ2/3)
● ごま油... 2g(小さじ1/2)
青しそ...1枚
〈作り方〉
① 材料を準備します。
② そふまるの大豆ミート入りハンバーグをレンジで温めます。
③ 大根はすりおろします。
④ 大葉は縦に4等分してから千切り(短めの千切り)にします。
⑤ ●の材料をすべて合わせてハンバーグにかける。
⑥ 千切りにした青しそを梅おろしソースの上に天盛りにして完成です。
★ レシピのポイント
いつもののトマトソースに香辛料を加えることで、味わいに深みを加え、食欲を増進します。にんにく、生姜、カレー粉には体を温める作用があり、冷え性改善にも効果的なレシピです。
★ そふまる ハンバーグ...1個
玉ねぎ...40g(1/4個)
トマト...100g(1/2個)
● トマトケチャップ...30g(大さじ2弱)
● おろしにんにく(チューブ)...3g(小さじ1/2)
● おろし生姜(チューブ)...3g(小さじ1/2)
● カレー粉... 3g(小さじ1/2)
● 砂糖... 1g(小さじ1/3)
〈作り方〉
① 材料を準備します。
② そふまるのハンバーグをレンジで温めます。
③ 玉ねぎとトマトはみじん切りにします。
④ フライパンに玉ねぎを入れてしんなりするまで炒めます。
⑤ ④に③のトマトと●の材料を入れて弱火でよく炒めます。
⑥ 水分がなくなり、とろりとしてきたら火を止めます。
⑦ ②のハンバーグに⑥のソースをかけて完成です。
☆ 美味しく作るポイント
トマトは湯むきして皮を取ることで、口当たりがよくなります。また、トマトとケチャップの代わりに既製品のトマトソースを使用しても美味しくいただけます。
そふまるのハンバーグを活用しましょう
ご紹介してきたレシピで使用したそふまるのハンバーグと、大豆ミート入りハンバーグをご紹介いたします。
【ハンバーグ】
☆内容量・・・60g(1個)
☆栄養量(1食あたり)
エネルギー 139kcal、たんぱく質6.8g、脂質 10.0g、炭水化物 5.4g、食塩相当量 0.4g
シンプルな味付けですので、どんなソースもとってもよく合います。先ほどご紹介したソースでぜひアレンジを楽しんでみてください。
【大豆ミート入りハンバーグハンバーグ】
☆内容量・・・60g(1個)
☆栄養量(1食あたり)
エネルギー 118kcal、たんぱく質10.2g、脂質 6.4g、炭水化物 4.9g、食塩相当量 0.5g
大豆ミート入りハンバーグのご購入はこちら
通常のハンバーグと比べて、1個当たりのたんぱく質は3.4g多く含まれ、なんと1.5倍です。
一方で、エネルギーは21kcal低いので、あっさり食べたい方や低栄養の方にもおススメです。
今回は、高齢者にも人気なハンバーグのリメイクレシピとソースのアレンジレシピをご紹介しました。
介護施設でもよく献立に登場するハンバーグは、そのままでももちろん美味しくいたいただけるメニューですが、一手間加えるだけで全く新しい料理に変身してくれるアレンジのしやすいメニューでもあります。
ご自宅でハンバーグを作る際にまとめてたくさん作って冷凍したものをアレンジするのも良いですし、時間がない時はぜひそふまるのハンバーグを使って試してみてください。
いつものメニューが少し変わるだけで、高齢者の方もきっと楽しんでいただけることと思います。
その他のレシピ
レシピ一覧はこちら監修者
上田 稚子(Ueda Wakako) 管理栄養士
大学卒業後、管理栄養士として亜急性期病院にて幅広いライフステージ、様々な疾患に応じた栄養指導をしてきました。現在は、名阪食品株式会社にて介護食ブランド「そふまる」の研究開発に携わっています。