私たちの体をつくるのに重要な役割を果たす「たんぱく質」
高齢になると、嚥下(えんげ)機能の低下や、食事量が少なくなり、揚げ物やお肉などの硬くて食べづらい物を好まなくなる方も多いと思います。
しかし、たんぱく質の摂取量が不足すると、体の機能低下を引き起こし、体調を崩しやすくなる可能性が増すと考えられています。
そこで今回は、たんぱく質が簡単に美味しく摂れる、そふまるの人気商品「豚かつ」を使った簡単アレンジレシピと、豚かつに欠かせない豚肉の栄養についてご紹介いたします。
アレンジレシピ「やわらかミラノ風かつレツ」
ミラノ風かつレツは、イタリア北部の料理で、仔牛肉をたたいて薄くのばし、小麦粉・卵、パルメザンチーズ、細かいパン粉をまぶしてから揚げ焼きにする、豚かつの原型といわれる料理です。
トマトやチーズにはうま味成分グルタミン酸が多く含まれ、豚肉にはうま味成分イノシン酸が多く含まれています。一緒に食べることで相乗効果により、より美味しく感じられます。
今回のレシピは、そふまるの豚かつに、イタリア料理に欠かせないトマトソースをかけ、かつレツの雰囲気を味わえるように粉チーズをまぶしています。
和風の豚かつが、洋食に変わる、トマト好きな方にはおすすめのレシピです。
★そふまる 豚かつ(5切カット)・・1個
ダイストマト缶・・・・・・・・50g
玉ねぎ(みじん切り)・・・・・30g
にんにく(みじん切り)・・・・1/2片(約2g)
ローリエ・・・・・・ 1枚(無くてもOKです)
粉チーズ・・・・・・・・・・・お好みで
パセリ(飾り用)・・・・・・・少々
オリーブオイル・・・・・・・・6g
塩・・・・・・・・・・・・・・少々
こしょう・・・・・・・・・・・少々
<作り方>
①豚かつは冷凍のまま真空袋から商品を取り出し、耐熱皿に盛り付けてふんわりラップをし、電子レンジ600wで1分温めます。
② フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて火にかけ、香りが出てきたら玉ねぎを入れて炒める。
★ポイント
オリーブオイルとニンニクは、フライパンに火にかけてから入れると焦がしやすいです。火をかける前に入れてください。
③ 玉ねぎがしんなりしてきたらダイストマトとローリエも加える。
④ 時々かきまぜながら弱火で20分煮詰め、塩こしょうで味を調整する。
⑤ ①の豚かつに出来上がったトマトソースをかけて粉チーズをまぶし、パセリで飾り付けたら完成。
アレンジレシピ「やわらかカツとじ」
カツとじは、出汁でカツを煮て、そこに卵をまわしかけたもののことです。ふわふわの卵と、出汁がたっぷり染み込んだカツが相性抜群で、高齢者施設では定番で人気の高いメニューアレンジです。
豚肉と玉子を使ったメニューで、良質のたんぱく質をたっぷり摂ることができます。
★そふまる 豚かつ(5切カット)・・1個
ねぎ・・・・・・・・・・・・・・2g(約10cm)
☆濃口醤油・・・・・・・・・・・10g
☆砂糖・・・・・・・・・・・・・小さじ1
☆だし汁・・・・・・・・・・・・60g
卵・・・・・・・・・・・・・・・1個
<作り方>
① 豚かつは冷凍のまま真空袋から商品を取り出し、耐熱皿盛り付けてふんわりラップをし、電子レンジ600wで1分温めます。
② ねぎは小口切りにします。
③ 鍋に☆の調味料を入れ、煮立たせます。
④ 煮立ったら、よく溶いた卵を加え、さらにひと煮立ちさせます。
★卵をふわふわに仕上げるポイント
白身と黄身が切れていて、大きなかたまりがなくなる程度でかき混ぜる。蓋をして中火にかけて1~2分でふわふわに。
⑤ ①の豚かつの上に④を盛り付けてねぎを添えて出来上がり。
意外と知らない豚肉の栄養
どのご家庭の料理でも使われることの多い「豚肉」。
豚肉には、良質なたんぱく質やビタミンB群が豊富に含まれています。さらに、豚肉の脂身は牛肉よりも溶けやすい特徴があり、部位によって食感や味を楽しむことができます。
日本で流通している豚肉は、安全面や衛生面がしっかりと管理されていますが、調理の際にはしっかりと火を通すことが望ましいと言われています。
ここからは豚肉に多く含まれる、たんぱく質やビタミンB1の働きや、不足すると体にどのような変化がおきるのかについて解説いたします。
<たんぱく質>
三大栄養素の一つでもあり、髪の毛や血液・皮膚・臓器・筋肉など人間の体をつくる材料となり、体を動かす・栄養や酸素を運ぶなど、さまざまな働きに必要となります。
たんぱく質が不足すると、集中力の低下や筋力の衰えで基礎代謝が落ちる、太りやすくなるなど、さまざまな影響がでることがあります。
<ビタミンB1>
「チアミン」とも呼ばれ、体内でブドウ糖をエネルギーに変換する際に必要となる栄養素です。ビタミンB1が不足すると、食欲不振・疲労・だるさなどの症状が現れることがあります。老化を早める原因にもなりますので、日頃から十分に摂取することを心がけましょう。
豚肉は空気に触れることで酸化し風味や栄養素が失われていきます。
豚肉を保存する際は、ラップで豚肉を出来るだけ空気が入らないよう隙間なく包み、密閉できるビニール袋などに入れて冷蔵保存すると栄養損失をおさえることができます。
長期保存したい場合は冷凍保存をしましょう。小分けをして保存しておくと使用するときに便利です。
そふまるの豚かつはUDF(ユニバーサルデザインフード)区分、歯ぐきでつぶせるやわらかさです。
衣は出汁につけているのでしっとりとし、豚肉は歯ぐきでも簡単につぶせるほどのやわらかさに仕上げています。ボリュームたっぷり、やわらかジューシーな豚かつです。
<栄養量>
エネルギー 120kcal、たんぱく質 7.2g、脂質 6.9g、炭水化物 7.2g、食塩相当量 0.6g
今回ご紹介した「豚かつ」を使ったレシピは、いかがでしたでしょうか。ちょっとしたアレンジで高齢者が不足しがちな栄養素を美味しく摂ることができるので、ぜひ試してみてください。