
こんにちは!介護食そふまるライターチームです。
高齢者向けの食事は、栄養価が高いだけでなく、食べやすさも重要です。ちらし寿司は、具材にお肉や魚介・卵のたんぱく質と野菜類を複数含むため、栄養バランスが良く高齢者にも適したメニューの一つです。特に、やわらかい具材を用いることで、噛む力が弱くなっている方でも安心して食べることができます。
今回は、そふまるの「やわらかちらし寿司」を使用した彩り豊かなアレンジレシピを2つご紹介します。
介護に携わる皆様や、高齢者の家族の方々も、ぜひこのレシピを参考にして、安心して美味しいご飯を楽しんでもらえればと思います。

高齢者が食べやすいちらし寿司の特徴
ちらし寿司と言えば、具沢山で彩りが豊かなので食べる時はワクワクしますよね。ここでは高齢者向けのちらし寿司を作る時のポイントを3つご紹介します。
ポイント1:嚥下しやすい食材選び
高齢者が食事を楽しむ上で重要なのが、嚥下しやすい食材を選ぶことです。
まず「嚥下」とは、食べ物を飲み込み、口から胃へと運ぶ一連の動作のことをいいます。「嚥下しやすい」とは言い換えると「飲み込みやすい」ということです。
●ちらし寿司の具材におすすめ!嚥下しやすい食材
人参、ほうれん草、ブロッコリー、にのほぐし身、さけ、さくらでんぶ
ポイント2:食べやすくするための調理法
高齢者が食べやすくする為に調理法を工夫することで、口当たりが良くなり、飲み込む際の負担が軽減されます。
●煮る・刻む
肉類や魚は、煮る、蒸す、または柔らかく焼くことで、嚥下がしやすくなります。根菜類や葉物野菜は、煮込むことでとても柔らかくなります。例えば、やわらかく調理した人参やほうれん草は、食べやすさを向上させるためにおすすめです。
また、具材を細かく切るのも良いです。きぬさややいんげん、菜の花などの食材は彩りがよくなるので入れたい食材です。筋を断つように細かく切ることで食べやすくなります。
●とろみをつける
卵、山芋、マヨネーズなどを使用して具材同士をつなぎましょう。または、片栗粉と水を使用してあんかけをつくるのも良いです。「とろみ」があることで口の中でまとまりやすくなり高齢者の方にとって食べやすく、飲み込みやすくなります。
●酸味は控えめに
高齢者は酸味が強いものはむせを誘発してしまうので注意が必要です。酢は控えめで具材に味付けをするなど工夫しましょう。
ポイント3:彩りと栄養バランス
見た目の美しさは食欲を刺激し、しっかりと食べてもらうための重要な要素となります。そのため、色とりどりの具材を意識して使うことをおすすめします。
例えば、鮮やかな赤色の人参や海老、緑色のきぬさや、色の卵焼きなど、さまざまな色の食材を取り入れることで、視覚的にも楽しむことができます。また、うなぎやいくらは、香ばしく焼けた皮や、たれやいくらの赤色の光沢によって食欲をそそられます。

栄養バランスでは、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどが適切に摂取できるように、具材を選ぶ際には多様性を持たせることが大切です。魚類や肉類からたんぱく質を、野菜からはビタミンを摂取できるように、工夫して組み合わせを考えましょう。
こうしたポイントを押さえることで、高齢者が安心して食べられ、且つ栄養も満たせる美味しいちらし寿司が完成します。

高齢者向けちらし寿司を作る時の工夫
前項では高齢者の方が安心してお召し上がりいただくための具材選びや調理法について説明しました。ここでは楽しい食事の時間を提供する為の工夫について説明します。
イベントごとに応じてアレンジする
お誕生日やお祝い事には、華やかさを意識して色とりどりの具材を使用することで、高齢者に特別なひとときを提供できます。
お肉が好きな方には甘辛いタレでじっくり煮込んだ牛しぐれをトッピングしたり、お魚が好きな方には海鮮をトッピングするなど、喫食者の好みでトッピングしましょう。お肉のトッピングの場合、大葉やきぬさやなどの緑の野菜があると彩りが良くなります。
次項ではご自宅で簡単にできる彩り豊かで華やかなちらし寿司レシピをご紹介します。贅沢にお肉を使用した豪華なちらし寿司レシピと海鮮たっぷりで見た目も華やかなちらし寿司レシピです。お誕生日やお祝い事にピッタリなので是非チェックしてください。
季節の食材を使う
四季折々の新鮮な食材を取り入れることで、色とりどりの見た目が楽しめ、食欲をそそります。
ちらし寿司でよく入っている季節の食材の一つである「筍」は、たんぱく質やカリウム、チロシン、食物繊維が含まれます。食物繊維が多く含まれるため便秘の改善効果が期待できます。
このように、旬の食材を使用することで、高齢者にとっても楽しい食事の体験を提供することができます。ぜひ、旬の食材を取り入れて、高齢者の方が楽しめるちらし寿司を作ってみてください。
簡単にできる高齢者向けちらし寿司 レシピ2選
そふまるの「やわらかちらし寿司」を使用した簡単アレンジレシピを2つご紹介します。
そふまるの「やわらかちらし寿司」は人参と椎茸、錦糸卵というシンプルな具材なので、他の具材と合わせやすく、アレンジしやすいです。
牛しぐれちらし寿司

★ レシピのポイント
今回、牛しぐれ煮は1/2量を使用しました。牛しぐれ煮は乾燥しやすいので、お寿司に混ぜていただくことで乾燥が防げ食べやすくなります。必要に応じて、牛肉は小さくほぐしてください。さけフレークや鶏そぼろでもたんぱく質が摂れるレシピになります。

そふまる「やわらか ちらし寿司」… 1P
そふまる「やわらか国産牛しぐれ煮」… 1P
きぬさや… 2枚(4g)
桜でんぶ… 1g
〈作り方〉
①そふまるの「やわらかちらし寿司」を規定時間(500Wの場合は3分、600Wの場合は2分30秒)、電子レンジで温めます。
②そふまるの「やわらか国産牛しぐれ煮」を規定時間(200Wの場合は1分、500Wの場合は30秒、600Wの場合は20秒)、電子レンジで温めます。
③きぬさやはさっと茹でて筋を断つように千切りにします。
④①のやわらかちらし寿司をお皿に移し、②のやわらか国産牛しぐれ煮、③のきぬさや、桜でんぶを盛り付けて完成です。
やわらかちらし寿司セット
価格:3,800円(税込)
UDF区分:歯ぐきでつぶせる,容易にかめる
牛と鰻、うどんが入った7食入りのセットです。国産牛しぐれ煮ときざみうなぎはちらし寿司にトッピングしてお召し上がりください♪

海鮮ちらし寿司

★ レシピのポイント
トッピングに使用したお刺身は高齢者の方が食べやすい大きさに小さく切ることがポイントです。 お好みでお刺身に生姜やワサビ、刻んた大葉などを混ぜてもいいです。具はえびや蟹などでも豪華です。

そふまる「やわらか ちらし寿司」… 1P
まぐろ お刺身… 10g
サーモン お刺身… 10g
醤油… 小さじ1
いくら… 5g
きぬさや… 1枚
〈作り方〉
①そふまるの「やわらかちらし寿司」を規定時間(500Wの場合は3分、600Wの場合は2分30秒)、電子レンジで温め冷ましておきます。
②まぐろとサーモンは5mm角に切ります。きぬさやはさっと茹でて筋を断つように細切りにします。
③②のまぐろとサーモンに醤油を絡めます。
④①のやわらかちらし寿司をお皿に移し、③の醤油に絡めたお刺身、いくら、きぬさやを盛り付けて完成です。

そふまるの「やわらかちらし寿司」のご紹介

人参と椎茸入りの酸味を抑えた酢飯に錦糸卵をトッピングした彩りの良い「やわらかちらし寿司」ができました。高齢者の方に不足しがちな食物繊維がやわらかちらし寿司1食で5g摂取できるのがポイントです。(65~74歳女性の食物繊維の目標量 18g/日)
「やわらかちらし寿司」の3つの嬉しい!
①甘めの合わせ酢なのでむせにくく食べやすい !
②具材もお米もやわらかいので食べやすい !
③水分を多めに炊き上げたご飯なので具材とまとまって食べやすい !
さらに!お誕生日やお祝い、普段のお食事をさらに華やかにしたい方におすすめの「やわらかちらし寿司セット」がございます。


やわらかちらし寿司セット
価格:3,800円(税込)
UDF区分:歯ぐきでつぶせる,容易にかめる
牛と鰻、うどんが入った7食入りのセットです。国産牛しぐれ煮ときざみうなぎはちらし寿司にトッピングしてお召し上がりください♪

今回ご紹介した「牛しぐれちらし寿司」がこのセットで簡単にアレンジできます。セットには「やわらかきざみうなぎ」が2つ入っているので、やわらかちらし寿司の上にトッピングしてお召し上がりください。新規の方もリピーターの方にも人気な「やわらかうどん」は短い麺なのでスプーンですくいやすく食べやすいです。
「やわらかちらし寿司セット」で楽しいお食事の時間をお過ごしください♪
まとめ
今回は、高齢者向けのちらし寿司を作る上で考慮すべきポイントと、そふまるの「やわらかちらし寿司」を使用した簡単アレンジレシピを2つご紹介しました。
嚙む力・飲み込む力が弱くなっている高齢者が食べやすいよう具材はやわらかく煮て細かく切るなど工夫をしましょう。
今回ご紹介したレシピを参考にしていただき、高齢者の方と一緒に楽しいお食事の時間をお過ごしください。
監修者
上田 稚子(Ueda Wakako) 管理栄養士
大学卒業後、管理栄養士として亜急性期病院にて幅広いライフステージ、様々な疾患に応じた栄養指導をしてきました。
現在は、名阪食品株式会社にて介護食ブランド「そふまる」の研究開発に携わっています。