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フードプロセッサーで作る介護食レシピ

フードプロセッサーで作る介護食レシピ


介護食(嚥下調整食)とは、病気や加齢に伴い咀嚼や嚥下機能が低下した方でも食べやすいように調理方法などを工夫した食事のことです。

噛む力や飲み込む力が低下した高齢者の方に、安全・安心な介護食を食べてもらうには、その方に適した食事内容である必要があります。

食材を食べやすいように柔らかくしたり、滑らかな形態に調理するには機械や道具が必要となります。

今回は介護食を自宅で作る際に活躍するフードプロセッサーを使用した介護食について、注意点やレシピをご紹介します。

お試し12食セット

介護食作りにはフードプロセッサーが便利

介護食作りにはフードプロセッサーが便利

介護食を調理する際に活躍する「ミキサー」。
ミキサーにも様々な種類があり、それぞれの特徴を理解したうえで上手く使い分けることが、食べやすくて美味しい介護食を作るカギになります。

ここでは、ミキサー・フードプロセッサー・ハンドブレンダーの特徴をご紹介します。

【ミキサー】
いわゆる一般的なミキサーは、食材を滑らかなペースト状にすることができる調理機器です。

容器内で上下左右に撹拌し、4枚刃のものが主流です。
スムージーやポタージュスープなどを作る際に使用するので、既にお持ちの家庭も多いかもしれません。

お手頃価格なものが多く、手に入りやすいのが特徴です。
ミキサーの容量に対して、ある程度の水分や食材の量がないと回らないというデメリットがありますが、近頃では小型のミキサーも出回ってます。

【フードプロセッサー】
容器内で左右に撹拌し、食材を細かくしたり、ミンチにしたりすることができます。

ミキサーは食材を液体状にできる一方で、フードプロセッサーは水分がなくても作動しますが、完全なペースト状にするのは難しいという特徴があります。

みじん切り等のある程度食材の形があっても問題ない方の食事に向いています。
フードプロセッサーでペースト状にするには、撹拌の合間にヘラなどで上下に混ぜることで改善されます。

【ハンドミキサー】
スティック状の機械で、調理した鍋ごと食材を撹拌することができます。

一人分や二人分を作るのに適しており、少量でもミキサーにかけることができます。

飛び散ることがなく、お手入れも簡単で、収納スペースにも困らないので、ミキサーやフードプラセッサーは手入れが面倒で収納場所にも困る、という方におすすめです。

被介護者の噛む力や飲み込む力に合わせて、どのような仕上がりにしたいか、調理状況を確認したうえで機器を選ぶと良いでしょう。


お試し12食セット

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UDF区分:「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」

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ミキサー食を作る際の注意点


ミキサー食を作る際の注意点

基本的にどんな食材でもミキサーやフードプロセッサーにかけられますが、食材によっては美味しくなかったり、逆に飲み込みにくくなってしまうものもあるので注意が必要です。

作るときには以下の点に気を付けましょう。

複数の食材を一緒にミキサーにかけると、見た目や味、匂いが悪くなってしまうことがあります。

食材ごとに分けてミキサーにかけてから盛り付けると彩りも良く、美味しそうな見た目に仕上がります。

ご飯やパン、麺などのデンプン主体のものはミキサーにかけると硬くなり、飲み込みにくくなることがあります。かける前に十分に水分を含ませるようにするのがポイントです。

レタスなどの葉物の生野菜はミキサーやフードプロセッサーにかけると時間とともにえぐみが出て美味しく食べられないことがあります。温野菜にして活用するのがおすすめです。

フードプロセッサーやミキサーを使って食べやすい介護食を作る際には以下のような工夫も必要になります。

口の中でまとまりやすくする
①フードプロセッサーなどで細かく刻んだものや口の中でバラバラと崩れるもの、サラサラとした液体は、市販のとろみ剤や片栗粉で適度なとろみをつける。
②ミキサーで攪拌させて液体状になったものは、被介護者の噛む力や飲み込む力に応じてとろみ剤や片栗粉でとろみを付けたり、ゼラチンや寒天などでゼリー状にする。
③とろみやつなぎになる食材を使って、飲み込みやすくする。

とろみやつなぎになる食材例
すりおろした長芋・すりおろしたれんこん・茹でて潰した里芋・オクラ・なめこ・納豆・潰した豆腐・小麦粉、上新粉、卵、植物油

自宅で作れる介護食レシピ

ここではフードプロセッサーを使用した介護食レシピをご紹介します。

れんこん饅頭


れんこん饅頭

★レシピのポイント

固くて食べにくい「れんこん」を、フードプロセッサーを使ってれんこん饅頭にしました。

フードプロセッサーを使うことで、れんこんのシャキシャキした食感が残ります。
長芋は入れなくても良いですが、あるとより滑らかになり、食べやすくなります。
フードプロセッサーはしっかりかけた方が、もっちりした食感になります。
電子レンジ調理で簡単に出来上がりますが、揚げても美味しく仕上がります。


大豆ミート入りハンバーグカレー 材料

〈材料〉2人分
れんこん...200g
長芋...20g
卵(M)...1個
片栗粉...大さじ1(9g)
塩...少々(0.5g)
■あん
〇醤油...大さじ1(18g)
〇みりん...大さじ1(18g)
〇砂糖...小さじ1(3g)
〇水...80ml
片栗粉...小さじ1(3g)
水...30ml
■あれば柚子皮や三つ葉・青のり等


〈作り方〉
①れんこんと長芋は皮を剥いて一口サイズに切ります。れんこんは水にさらしておきます。

作り方②
②水気を切ったれんこんと長芋、卵、片栗粉、塩を入れてフードプロセッサーに1分以上かけてよく混ぜます。

作り方③
③耐熱の茶碗にラップを敷いて、②の生地を60g入れ、ラップの口を絞ります。同じものを4個作ります。

作り方④
④生地を茶碗に入れたまま1個ずつ電子レンジ600Wで1分加熱します。

作り方④
⑤加熱し終えたら、熱いうちにラップの口を絞って形を整えます。

作り方④
⑥あんを作ります。耐熱の茶碗に〇の調味料を入れ、よく混ぜます。

⑦電子レンジ600Wで1分加熱します。水溶き片栗粉を作り、⑥に入れてよく混ぜます。

作り方④
⑧600Wで10秒ずつ加熱し、あんが透き通るまで10秒ずつの加熱を繰り返します。(3回くらい)

⑨器にれんこん饅頭とあんをかけて完成です。
あれば柚子皮や三つ葉、青のり等をのせると綺麗です。

そふまるの商品をご紹介

今回ご紹介したように、介護食は調理に手間がかかるので、毎食自宅で作るのは大変かと思います。

そふまるの介護食は噛む力や飲み込む力に合わせて食べやすさに配慮して作られています。全て冷凍で電子レンジで温めるだけの簡単調理となっており、手間がかからないのも魅力です。

また、管理栄養士監修のもと塩分量や栄養バランスも考えて作られているので、安心してお召し上がりいただけます。

初めての方には、人気商品を集めたバラエティセットがおすすめです。

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UDF区分:「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」

リピートが多い「やわらかごはん」「やわらか軟飯」の2食プレゼント付きの12食セットです。

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今回は、フードプロセッサーで作る介護食について、作るときの注意点やレシピをご紹介しました。

また、調理器具を使用する際は、食中毒防止や安全のために清潔に扱うことも大切です。

汚れが残りやすいので、洗浄のしやすさなどの点も考慮して機器を選ぶことをおすすめいたします。

今回ご紹介したレシピやそふまるの冷凍介護食を料理に上手くご活用いただき、高齢者の健康な食生活と介護に携わる皆様の一助になれば幸いです。

監修者
上田 稚子(Ueda Wakako)  管理栄養士
大学卒業後、管理栄養士として亜急性期病院にて幅広いライフステージ、様々な疾患に応じた栄養指導をしてきました。
現在は、名阪食品株式会社にて介護食ブランド「そふまる」の研究開発に携わっています。