コンテンツへスキップ

【簡単レシピ付き】高齢者の認知機能が向上する食べ物

【簡単レシピ付き】高齢者の認知機能が向上する食べ物


年齢を重ねるにつれて気になる「認知症」。
根本的な治療法がないため、予防がとても大切だと言われています。

認知症とは、記憶力や判断力をつかさどる認知機能が何らかの脳の障害によって脳の神経細胞の働きが低下し、社会生活に支障をきたした状態のことを言います。

認知機能の維持や低下予防には食生活も大きく関わっており、毎日のバランスの良い食事は欠かせません。

認知機能に好影響を与える意外な食べ物として「チョコレート」があるのをご存知でしょうか?

チョコレートの主原料であるカカオにはポリフェノールが豊富に含まれており、脳を活性化させる効果があります。

今回はチョコレートによる認知機能改善と効果的な摂り方をご紹介します。

目次3ではチョコレートを使った簡単なレシピもご紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

最新のお役立ち情報はこちらからチェック

カカオの認知機能改善効果


カカオの認知機能改善効果

高齢者に多い認知症は、異常なたんぱく質が脳に蓄積されることが原因と考えられており、これらを防ぐ成分として注目されているのがポリフェノールです。

チョコレートはカカオの種子を発酵・焙煎したカカオマスを主原料として、砂糖やココアバター(カカオマスから圧搾した油脂分)を混ぜて作られています。

カカオには「カカオポリフェノール」が含まれており、一般的なカカオの含有量は約30~50%ですが、高カカオチョコレートには70%以上含まれており、認知症予防にも効果が期待できると言われています。

また、カカオポリフェノールを摂ることで、期待される効果は他にも3つほどあります。

【血圧低下】
一般的に高血圧は、血管が詰まって細くなることで発症しますが、カカオポリフェノールを摂ることで、血管が広がり、血流が改善され血圧低下の効果が期待できます。

【動脈硬化予防】
カカオポリフェノールには、悪玉コレステロールの酸化を防ぐ、抗酸化作用があるため、動脈硬化の予防が期待できます。

【老化防止】
カカオポリフェノールの抗酸化作用が老化の原因である「活性酸素」の働きを抑制します。

チョコレートの効果的な摂取方法


チョコレートの効果的な摂取方法

チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、脳を活性化させる効果があります。

しかし、様々な健康効果があるからといってチョコレートを沢山食べればよいというわけではありません。

ここでチョコレートの効果的な摂取方法をご紹介します。

前項でもお伝えしたように、様々な健康効果や認知症予防のために摂取する場合は、ポリフェノール含有量が多いカカオ70%以上の高カカオチョコレートを選ぶのが効果的です。

1日25gを目安に、5回くらいに分けて食べましょう。

チョコレートに含まれるポリフェノールは、食べるとすぐに吸収され効果が持続しにくいため、一日分を一度で全て食べるのではなく、数回に分けて食べるのがポイントです。

チョコレートを摂取する際の注意点

高カカオチョコレートであれば、糖分は抑えられていますが、それ以外のミルクチョコレートなどは、糖分が多い傾向にあるので、糖尿病などの持病がある方は注意が必要です。

1日25gという摂取量であれば毎日食べたとしても肥満の原因になることは考えにくいですが、食べすぎには十分注意しましょう。

栄養に関する関連記事はこちら

高齢者でも食べやすいレシピ2選

ここでは認知機能改善に効果的なチョコレートを使ったレシピを2つご紹介します。

濃厚チョコマグカップケーキ


濃厚チョコマグカップケーキ

★レシピのポイント
ケーキを作るとなると洗い物が多くて大変ですよね。
そんなお悩みを解決すべく、マグカップと泡立て器だけで簡単に作れる本格カップケーキのレシピを考案しました!
マグカップで材料を混ぜて電子レンジにかけるだけなのでとても簡単です。


濃厚チョコマグカップケーキ

〈材料〉1人分
〇ホットケーキミックス...27g
〇砂糖(上白糖)...18g
〇ココアパウダー...6g
卵Mサイズ...1個
牛乳...15g
サラダ油...3g
板チョコ(ビター)...10g


〈作り方〉
①マグカップに〇の材料を入れ、かき混ぜます。

作り方②
②さらに牛乳と卵、油を入れてよく混ぜ合わせます。

作り方③
③板チョコを割り入れて、濡れ布巾の上に2、3回トントンと落として中の空気を抜きます。

作り方④
④電子レンジ600Wで2分加熱します。

作り方⑤
⑤ふっくらと生地が盛り上がり、竹串で刺して生地が付かなければ完成です。
お好みで粉砂糖をかけてください。


作り方⑥

ソフトもちデザートプレート


ソフトもちデザートプレート

★レシピのポイント
認知症に効果的な、高カカオチョコレート(今回はカカオ70%)を使用しました。
ソフトもちの優しい甘みとチョコレートソースのほんのりとした苦み、フルーツの酸味が合う不思議な食感のデザートです。


材料
〈材料〉2人分
そふまる ソフトもち...4枚
いちご...2個
キウイフルーツ...8g
チョコレート(ビター)...10g


〈作り方〉
①材料を用意し、ソフトもちは流水又は冷蔵解凍してください。

②いちごとキウイフルーツは食べやすい大きさにカットします。

③チョコレートは湯煎して溶かしておきます。

作り方①

④お皿に盛り付けて、ソフトもちの上からチョコソースをかければ完成です。
ケーキやお好きな果物をのせて豪華に盛り付けてお好みのデザートプレートをお楽しみください。

作り方③



ソフトもち

ソフトもち(白)

UDF区分:「歯ぐきでつぶせる」

"特許を取得した独自製法でお餅の粘りを抑えることに成功しました。
粘りを抑えることで飲み込むときにべたつかずに安全にお召し上がりいただけます。

ソフトもち(白)の詳細はこちら

今回は、チョコレートによる認知機能改善と効果的な摂り方、簡単なレシピをご紹介しました。

カカオポリフェノールの意外な健康効果がお分かりいただけたと思いますが、食べすぎには注意が必要です。

バランスの良い食事を摂ることはもちろん、チョコレートの種類や持病、摂取量に注意して上手く取り入れていただくきっかけになれば幸いです。



監修者
上田 稚子(Ueda Wakako)  管理栄養士
大学卒業後、管理栄養士として亜急性期病院にて幅広いライフステージ、様々な疾患に応じた栄養指導をしてきました。
現在は、名阪食品株式会社にて介護食ブランド「そふまる」の研究開発に携わっています。